譲渡会に参加する

譲渡会に出席できる保護猫は性格的にも健康的にも比較的状態の良い猫ばかりですが、譲渡会の会場では非常に緊張しています。里親希望の方は何度か通って、気になった子がいればボランティア宅でのお見合いをお勧めします。

募集要項を確認する

詳細については必ず募集要項と契約書をご確認ください。

最初に用意するもの

食器

百円ショップなどでペット用の食器・乳幼児用の食器・やわらかい樹脂 (PP など) 製の食器を購入してください。

フード用と水用の 2 つが必要です。ペット用の食器であれば猫が遊んでいるときにひっくり返しにくい作りになっていてオススメです。同じものを 2 つ用意すると良いでしょう。

トイレ

トイレ容器はトイレ砂も含めて種類が多く、環境やそれぞれの猫の好みもあるため最もシンプルなものを掲載します。

キャリー

キャリーにも色々なものがあります。病院に連れて行く時に突然持ち出すと猫が驚いてしまうので、いつも出しておいて猫のスペースとして利用できるようにすると良いでしょう。

ねじ回し不要ですがその分だけ強度が劣るかもしれません。

上下が分離せずに折りたためるタイプのキャリーです。

アイボリー・ライトピンク・ダークブラウンの 3 色があります。

ベッド

抜け毛が付くため実際には消耗品に近いものです。そのため段ボールとフリース状のひざ掛けなどの組み合わせでも代用しても良いでしょう。

ケージ

1 段しかないとトイレと寝床でいっぱいになってしまうため、2 段以上のケージをオススメします。

ワイヤーラティス製のケージは安価ですが気を付けていても使用しているうちに錆びてしまいます。長く使うのであればプラスチック製の方が安上がりかもしれません。

直射日光を避けて設置してください。

必須ではありませんが、ケージ専用の食器や爪とぎホルダーもあります。

ペットゲート

玄関や窓などに設置する脱走防止用の柵です。

お家の構造によって適切なものが違いますので次のリンクから里親さんがお探しください。

ホームセンターや百円ショップなどで購入できるワイヤーラティス・突っ張り棒・結束バンドの組み合わせで DIY することもできます。

フード・消耗品

フード

フードには総合食と一般食があります。総合食は人間でいう完全栄養食です。一般食は総合食と組み合わせる必要があります。一般食か総合食かはパッケージに記載されています。

ドライフード・ウェットフード共に猫によって好みが強く分かれます。安価なものは香りが強いため食いつきは良いのですが、軟便になりやすいなど健康のためにはあまり推奨できません。

プレミアムフードと呼ばれるグレードが推奨されます。基準が緩いため日本製のものは必ずしも推奨できませんが、輸入品は保管に問題がある場合もあり、日本国内で入手しやすいフードを利用するのが一般的です。

にゃぶではピュリナワンを推奨しています。ここに掲載したもの以外にも種類や内容量があります。

ウェットフードは里親さんが猫が好むものを探してあげてください。ドライフードよりも飽きが早い傾向が見られるため、そのときは何種類かのウェットフードをローテーションしてください。

水は人間の飲料水と同じものを与えてください。

猫にとっては水そのものよりも食器や環境の方が重要なようです。水を入れた食器を複数の場所に置いてみて、好んで水を飲む場所を探してあげてください。

トイレ砂

こちらによるとトイレ砂のランニングコストはどの種類を選んでもそれほど差はないようです。

保管スペースがあるのであればまとめ買いすると安く済みます。

爪とぎ

爪とぎはシンプルなものを紹介します。

やや薄い傾向がありますが、百円ショップなどでも購入できます。段ボール以外にも SPF 材などのやわらかい木材も好まれます。

他にもいろいろな形・材料のものがあるので、猫の好みそうなものを探すと良いでしょう。

一か月あたりの費用は ?

簡単に計算すると消耗品の一か月あたりの費用は 5,600 – 8,600 円/月 となるようです。

  • プレミアムフード (総合食) 3,200 円/月 もしくは プレミアムフード (総合食) + ウェットフード (一般食) 6,000 円/月
  • トイレ砂 2,000 円/月
  • 爪とぎ 400 円/月

部屋の準備

脱走防止対策

猫はドアや窓の隙間から突発的に外に出てしまうことがあります。

こちらで紹介したペットゲートやサッシ窓用補助錠、網戸用ストッパーでドアや窓からの脱走防止対策を施します。

ケージの組み立てと設置

ほとんどのケージは工具なしで組み立てられます。組み立てにコツはありますが、初めてでも 1 時間かからずに組み立てられるでしょう。

ケージは里親さんが普段過ごす部屋に設置するのが良いでしょう。はじめのうちは視線を感じないように大きな布 (布団やベッド用のシーツ、カーテンなど) で覆ってあげてください。

感電・誤飲対策

猫によってはひも状のものをかじる癖があります。電源ケーブルであれば感電、噛み切れる繊維・ゴム製のひもであれば誤飲して腸閉塞になる可能性があり、そのどちらも家庭内では死亡率の高い事故となりえます。

電源ケーブルはスパイラルチューブコルゲートチューブで覆い保護します。専門的には人体が著しく濡れている状態は 25 V 以上が危険とされています。家庭内ではコンセントに直接接続するケーブルは 100 V が印加されるため当然保護されるべきです。しかし猫の場合は口で直接ケーブルをかじるため、25 V 以下でも注意した方が良いでしょう。ひも状のものをかじる癖が見られたときは、AC アダプターから機器に接続するケーブルや急速充電対応の USB 自由電機のケーブルの保護も検討してください。

コルゲートチューブ・スパイラルチューブは内径が 10.5 mm 以上のものであればほとんどの家電用電源ケーブルを保護できます。

スパイラルチューブは多少太いケーブルでも入りますが、ケーブルを挿入する作業が面倒なのに加えて構造上ケーブルが露出しやすい欠点があります。コルゲートチューブであればそのような欠点はありません。

ひも状のものは猫が触れられない場所に収納します。猫のおもちゃがひも状であれば、遊び終わったら同様に収納してください。服やカーテン、布団などからほつれた糸などは切り取って除去してください。ミシンやソーイングセットの糸も非常に危険です。

空調

ヒトのいないときも温度が保持しやすい環境が必要です。猫の居室では 24 時間エアコンを稼働することが理想です。

冬の場合は極端に冷える部屋でなければ局所暖房 (電気毛布、ペット用ヒーターなど) でも十分な場合があります。

夏の場合はエアコンを 24 時間稼働しても冬より燃料代が低いため、28 °C を上限にエアコンで温度管理してください。

名前を考える

保護主が付けた名前で呼んでも良いですし、新しい名前を考えても良いです。

猫は自分が呼ばれているかどうかを名前単体ではなく声や抑揚などそのときの状況で総合的に判断しているようです。動画サイトに投稿されている動画を見ると単語の組み合わせで会話しているかのような様子も見られます。